設置・電源・お手入れ
電子ピアノの電源が勝手に切れる?オートパワーオフの解除方法
公開
- この記事の用事
- 練習の途中や、スマホの曲を流している間に電子ピアノの電源が切れて困っている
- 確認日
- 2026-11-01
- 確かめた資料
- 確認の範囲
- 説明書を読んで確認しました。実機での確認はしていません。
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しばらく弾かずにいると電源が切れるのは、故障ではありません。読んだ7機種の説明書は、どれも「オートパワーオフ(ローランドはオート・オフ)」という機能で自動的に切れると書いています。(ヤマハ『P-225/P-223 Reference Manual』英語版 p.58) 7機種とも、ボタンと鍵盤の組み合わせで解除できます。ただし解除した状態が次に電源を入れたときも続くかは、機種で分かれます。
機種ごとの時間と、解除が残るか
切れるまでの時間と、解除した設定が電源を切ったあとも残るかを、説明書の記載で並べました。
| 機種 | 自動で電源が切れるまで(初期設定) | 解除が電源を切っても残るか |
|---|---|---|
| ヤマハ P-145BT 説明書 | 約15分。設定は有効/無効の2つp.9・p.10 | 残る(電源を切っても保持される設定に入っている)p.15 |
| ヤマハ P-225 説明書 | 約15分。設定は有効/無効の2つp.8 | 残る(電源を切っても保持される設定に入っている)p.11 |
| ヤマハ P-45 説明書 | 約15分。設定は有効/無効の2つp.10 | 残る(電源を切っても保持される設定に入っている)p.19 |
| ヤマハ PSR-E383 説明書 | 15分。無効・5・10・15・30・60・120分から選べる(機能番号062)p.11・p.27 | 残る(機能一覧の「Backup」欄に印あり。電源を切るときに保存される)p.27・p.28 |
| ローランド FP-30X 説明書 | 240分。Off・10分・30分・240分から選べるp.5 | 残る(設定は本機に自動保存されると明記)p.5 |
| ローランド FP-10 説明書 | 30分。10分・30分・240分・解除から選べるp.3 | 取扱説明書では確認できない(設定の保存は別冊のリファレンス・マニュアル参照とあり、未読)p.3 |
| コルグ B2 説明書 | 鍵盤を弾かない状態が30分以上続くと切れる(自動演奏の再生中は除く)「故障とお思いになる前に」・「いろいろな機能」の項 | 残らないと読める(電源を入れたときの初期設定は有効と記載)「いろいろな機能」の項 |
表の「残る」は、説明書の「電源を切っても保持される設定」の一覧に、オートパワーオフの設定が入っていることを指します。ローランドFP-30Xは、設定が本機に自動で保存されると明記しています。(ローランド『FP-30X 取扱説明書』 p.5)
コルグB2の説明書は、オートパワーオフを「電源を入れたとき(初期設定)は有効」と書いています。(コルグ『B2/B2SP/B2N 取扱説明書』 「いろいろな機能」の項) この書き方から、電源を入れるたびに解除し直す必要があると読み取れます。ローランドFP-10は、設定の保存を別冊のリファレンス・マニュアルに譲っています。当サイトでは別冊を読めていないため、解除が残るかは未確認です。
スマホの曲を流していても切れる
ヤマハP-145BTの説明書は、Bluetoothでスマホの音を鳴らしている最中でも切れると書いています。Bluetoothでスマホの音を鳴らしている間でも、本体を15分操作しないと電源が切れる(ヤマハ『P-145BT/P-143BT Owner’s Manual』英語版 p.12)。
USBケーブルでつないだ機器から音を流している場合も同じです。USBケーブルやBluetoothでつないだ機器から音を再生していても、本体を操作しないと自動で電源が切れる(ヤマハ『P-145BT/P-143BT Owner’s Manual』英語版 p.15)。曲に合わせて聴くだけの時間が長い人は、解除しておくと途中で止まりません。スマホの音をピアノから流す方法は電子ピアノにスマホの音を流す3つの道にまとめています。
コルグB2の説明書は、30分以上弾かない場合や、自動演奏を再生していない場合に切れると書いています。(コルグ『B2/B2SP/B2N 取扱説明書』 「いろいろな機能」の項)
ヤマハの解除手順
読んだヤマハの4機種には、電源を入れるときにいちばん低い鍵盤を押さえる方法があります。説明書では「簡単な方法」として載っています。
| 機種 | 電源を入れるときの方法 | 電源が入っているときの方法 |
|---|---|---|
| P-145BT | いちばん低い鍵盤(A−1)を押さえたまま電源スイッチを押すと、オートパワーオフが無効の状態で電源が入る(ヤマハ『P-145BT/P-143BT Owner’s Manual』英語版 p.9) | [GRAND PIANO/FUNCTION]ボタンを押しながら B−1 の鍵盤を押すと無効、A♯−1 の鍵盤を押すと有効になる(ヤマハ『P-145BT/P-143BT Owner’s Manual』英語版 p.10) |
| P-225 | いちばん低い鍵盤を押さえたまま電源を入れる。[●](録音)ランプが3回点滅すれば無効になっている(ヤマハ『P-225/P-223 Reference Manual』英語版 p.8) | [METRONOME]と[RHYTHM]ボタンを同時に押しながら、A0 の鍵盤を押すと無効、A♯0 の鍵盤を押すと有効になる(ヤマハ『P-225/P-223 Reference Manual』英語版 p.8) |
| P-45 | いちばん低い鍵盤(A−1)を押さえたまま電源スイッチを押す。電源ランプが3回点滅したら無効になっている(ヤマハ『P-45 Owner’s Manual』英語版 p.10) | 電源が入っているときは、[GRAND PIANO/FUNCTION]ボタンを押しながら A−1 の鍵盤で無効、A♯−1 の鍵盤で有効になる(ヤマハ『P-45 Owner’s Manual』英語版 p.10・p.11) |
| PSR-E383 | いちばん低い鍵盤を押さえたまま電源を入れる。画面に「AutoOff Disabled」と出て、オートパワーオフが無効の状態で起動する(ヤマハ『PSR-E383/YPT-380/PSR-EW320/YPT-W320 Owner’s Manual』英語版 p.11) | 機能(Function)の設定画面で、機能番号062(Auto Power Off Time)を「Disabled」にする(ヤマハ『PSR-E383/YPT-380/PSR-EW320/YPT-W320 Owner’s Manual』英語版 p.11・p.27) |
ヤマハの説明書は、むだな電力を使わないための機能だと説明しています。(ヤマハ『P-225/P-223 Reference Manual』英語版 p.8) 鍵盤の名前(A−1、A0など)の付け方は説明書ごとに違います。押す場所は、各説明書の図で確かめてください。
ローランドの解除手順
ローランドの2機種は、ボタンを押しながら高い側の端の鍵盤を押します。
- ピアノの電源を入れる。
- FP-30Xは、[Function]ボタンを押しながら、いちばん右(最も高い音)の鍵盤を押すと「Off」になる。10分・30分・240分は、そのすぐ左の鍵盤で選ぶ(位置は説明書の図)(ローランド『FP-30X 取扱説明書』 p.5)。
- FP-10は、[FUNCTION]ボタンを押しながら、いちばん右(最も高い音)の鍵盤を押すと「解除」になる。10分・30分・240分は、そのすぐ左の鍵盤で選ぶ(位置は説明書の図)(ローランド『FP-10 取扱説明書』 p.3)。
FP-30Xは「Off」、FP-10は「解除」という表示です。切れるまでの時間を延ばすだけにしたいときは、同じ操作で240分を選べます。
コルグB2の解除手順
- 電源を入れる。
- [PIANO PLAY]ボタンと[SOUND]ボタンを同時に押しながら、「オート・パワー・オフ無効」の鍵盤を押す。2つのボタンを押している間は演奏しない(コルグ『B2/B2SP/B2N 取扱説明書』 「いろいろな機能」の項)。
- 有効に戻したいときは、無効にしたあとで有効に戻すときは、電源を入れ直す(コルグ『B2/B2SP/B2N 取扱説明書』 「いろいろな機能」の項)。
B2の鍵盤には、機能ごとの割り当てが説明書の図で示されています。「オート・パワー・オフ無効」に当たる鍵盤は、図で位置を確かめてから押してください。
解除しても切れるときの確認順
- 解除の操作が効いたか。P-225は録音ランプ、P-45は電源ランプが3回点滅したかで確かめられます。PSR-E383は画面の表示で分かります。
- 電源を入れ直していないか。B2は電源を入れ直すと有効に戻ると読めます。FP-10は解除が残るか未確認です。
- 大きな音の曲を流していないか(FP-30X)。USBメモリーにある非常に大きな音量の曲を再生すると、保護回路がはたらいて電源が切れることがある。その場合は音量を小さくする(ローランド『FP-30X 取扱説明書』 p.13)。
上の順に当てはまらないのに切れる場合は、メーカーの窓口に機種名と、切れるまでのおおよその時間を伝えて問い合わせてください。
解除したら電源の切り忘れに気をつける
オートパワーオフを解除すると、電源スイッチを押すまで電源が入ったままになります。ヤマハの説明書は次のように書いています。電源スイッチを切っても、わずかな電気は流れ続けている。長い間使わないときは、電源プラグをコンセントから抜く(ヤマハ『P-145BT/P-143BT Owner’s Manual』英語版 p.9)。
ローランドの説明書は、自動で切れたあとの扱いをこう書いています。自動で電源が切れたあとは、電源を入れ直す。電源が切れると保存していないデータは失われる(ローランド『FP-30X 取扱説明書』 p.5)。パソコンとのつなぎ方は、電子ピアノをパソコンにつないでも音が録れないときの確認順にまとめています。
説明書の入手先と、問い合わせ先
- ヤマハ『P-145BT/P-143BT Owner’s Manual』(英語・PDF) / 説明書の一覧ページ
- ヤマハ『P-225/P-223 Reference Manual』(英語・PDF) / 説明書の一覧ページ
- ヤマハ『P-45 Owner’s Manual』(英語・PDF) / 説明書の一覧ページ
- ヤマハ『PSR-E383/YPT-380/PSR-EW320/YPT-W320 Owner’s Manual』(英語・PDF) / 説明書の一覧ページ
- ローランド『FP-30X 取扱説明書』(日本語・PDF) / 説明書の一覧ページ
- ローランド『FP-10 取扱説明書』(日本語・PDF) / 説明書の一覧ページ
- コルグ『B2/B2SP/B2N 取扱説明書』(日本語・PDF) / 説明書の一覧ページ
説明書を読んでも解決しないときの窓口