スマホ・パソコンとつなぐ
電子ピアノをパソコンにつないでも音が録れないときの確認順
公開
- この記事の用事
- 電子ピアノの演奏を、USBケーブルでパソコンに録音したい
- 確認日
- 2026-11-01
- 確かめた資料
- 確認の範囲
- 説明書を読んで確認しました。実機での確認はしていません。
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USBでつないでも音が録れないときは、USBで何が届いているかを最初に確かめます。USBケーブルで流れるものは、音そのもの(音声)と、どの鍵盤をどの強さで弾いたかという情報(MIDI)の2種類です。届いているのがMIDIだけなら、録音アプリに音の波形は出ません。
まず機種のUSBが音声を送れるか
USBで音声も送れるかは、機種によって違います。説明書のUSB端子の説明に「MIDIと音声」「オーディオ」と書かれていれば送れます。
| 機種 | USB(パソコン・スマホ) |
|---|---|
| ヤマハ P-225 説明書 | USB TO HOST。MIDIと音声の両方をやりとりできる(USBオーディオインターフェース機能)p.46 |
| ヤマハ P-145BT 説明書 | USB TO HOST。MIDIと音声の両方をやりとりできるp.8 |
| ヤマハ PSR-E383 説明書 | USB TO HOST。MIDIと音声(44.1kHz・16bit・ステレオ)p.15・p.30 |
| ローランド FP-30X 説明書 | USB Computer 端子。演奏情報(MIDI)とオーディオ信号をやりとりできるp.5 |
| コルグ B2 説明書 | USB(TYPE B)。MIDIとオーディオをやりとりできる「準備」の項 |
| ヤマハ P-45 説明書 | USB TO HOST。説明書の該当ページはMIDIの設定のみで、音声のやりとりの記載なしp.18 |
| ローランド FP-10 説明書 | USB COMPUTER 端子。詳しくは別冊のリファレンス・マニュアル(未読)p.3 |
ヤマハP-45の説明書は、USB TO HOST端子の章でMIDIの設定だけを説明しています。音声をやりとりできるという記載はありません。(ヤマハ『P-45 Owner’s Manual』英語版 p.18) ローランドFP-10は、USBの詳細を別冊のリファレンス・マニュアルに回していて、この記事では読めていません。
音声で録るか、MIDIで記録するか
録音アプリのトラックには、音声を録る「オーディオ」と、MIDIを記録する「MIDI」があります。どちらで受けるかで、残るものが変わります。
| 音声で録る | MIDIで記録する | |
|---|---|---|
| 残るもの | 鳴った音の波形 | 弾いた鍵盤・強さ・タイミング |
| 後から音色を替える | できない | パソコン側の音源で替えられる |
| 必要な条件 | ピアノのUSBが音声を送れる | ピアノのUSBがMIDIを送れる |
| アプリでの受け方 | オーディオトラックの入力をピアノにする | MIDIトラックの入力をピアノにする |
音声で録りたいのにMIDIトラックで受けていると、波形は出ません。逆に、MIDIしか送れない機種をオーディオトラックで受けても、音は届きません。
録れないときの確認順
- USBで音声を送れる機種か。上の表か、お手元の説明書のUSB端子の説明で確かめます。
- ケーブルとつなぎ方。ヤマハP-225の説明書では、USBケーブルは3m未満のものを使い、USB 3.0ケーブルは使えない。ハブを通さず直接つなぐ(ヤマハ『P-225/P-223 Reference Manual』英語版 p.46)。
- Windowsのドライバー。
- ヤマハP-225:Windowsのパソコンでは、Yamaha Steinberg USB Driver のインストールが必要(ヤマハ『P-225/P-223 Reference Manual』英語版 p.46)。
- コルグB2:WindowsのOS内蔵ドライバーでは、複数のアプリから同時に本機を使えない。その場合はKORG USB-MIDIドライバーを入れる(コルグ『B2/B2SP/B2N 取扱説明書』 「準備」の項)。
- 録音アプリの入力とトラック。入力機器にピアノを選び、トラックの種類を「オーディオ」にします。アプリの操作は、アプリ側の説明で確かめてください。
- ループバックの設定(ヤマハ)。オーディオ・ループバック(パソコンから来た音を演奏の音といっしょに戻すか)は初期設定がオン。DAWで使うとき・演奏の音だけを録りたいときはオフにする(ヤマハ『P-225/P-223 Reference Manual』英語版 p.46・p.47)。オンのままだと、パソコンで流した音まで一緒に録音されます。
- それでも音が出ない・雑音が出る。USBでつないで音声を再生しても音が出ない・雑音が出るときは、パソコンやスマホの機種・OSによって通信できない場合がある(ヤマハ『P-145BT/P-143BT Owner’s Manual』英語版 p.15)。
MIDIで記録するときのつまずき
MIDIで記録してパソコンの音源で鳴らすと、音が2重に聞こえることがあります。ローランドの説明書は、パソコンのソフトとつないで音が2重に聞こえるときは、ローカル・オフにする(ローランド『FP-30X 取扱説明書』 p.12)と書いています。ローカル・オフは、鍵盤とピアノ内部の音源を切り離す設定です。
内蔵曲を流してパソコンに記録しようとしても、うまくいかない機種があります。内蔵曲の演奏データはUSB Computer端子から出力されない(ローランド『FP-30X 取扱説明書』 p.3)。
コルグB2で、AUDIO IN端子に入れたスマホの音を一緒に録ろうとする場合も注意が要ります。AUDIO IN端子に入れた音は本体スピーカーとPHONES端子に送られるが、USB-AUDIOからは出力できない(コルグ『B2/B2SP/B2N 取扱説明書』 「準備」の項)。
USBで音声を送れない機種のとき
USBで音声を送れない機種なら、別の道を使います。ヘッドホン端子や出力端子から、録音する機器の音声入力へケーブルでつなぐ方法です。この場合の端子の組み合わせと録音側の設定は、録音する機器の説明書で確かめます。MIDIで記録してパソコンの音源で鳴らす方法なら、USBケーブル1本で済みます。
次にすること
お手元の機種の説明書で、USB端子の説明に「音声」「オーディオ」の文字があるかを探してください。端子ごとの確かめ方はやりたいこと別・つなぎ方早見にもまとめています。
説明書の入手先と、問い合わせ先
- ヤマハ『P-225/P-223 Reference Manual』(英語・PDF) / 説明書の一覧ページ
- ヤマハ『P-145BT/P-143BT Owner’s Manual』(英語・PDF) / 説明書の一覧ページ
- ヤマハ『P-45 Owner’s Manual』(英語・PDF) / 説明書の一覧ページ
- ローランド『FP-30X 取扱説明書』(日本語・PDF) / 説明書の一覧ページ
- コルグ『B2/B2SP/B2N 取扱説明書』(日本語・PDF) / 説明書の一覧ページ
説明書を読んでも解決しないときの窓口