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電子ピアノでBluetoothイヤホンは使える?音声とMIDIのちがい
公開
- この記事の用事
- ケーブルのないBluetoothイヤホンやヘッドホンで、電子ピアノを弾きたい
- 確認日
- 2026-11-01
- 確かめた資料
- 確認の範囲
- 説明書を読んで確認しました。実機での確認はしていません。
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読んだ4機種の説明書には、ピアノの音をBluetoothイヤホンへ送れると書いた機種はありませんでした。ヤマハのP-145BTは、Bluetoothヘッドホン・スピーカーは使えないと明記しています。(ヤマハ『P-145BT/P-143BT Owner’s Manual』英語版 p.12) 「Bluetooth対応」と書かれていても、その中身はスマホの音を受ける機能か、アプリとつなぐ機能であることがあります。
「Bluetooth対応」の中身は3通り
Bluetoothでやりとりするものは、向きと中身で3通りに分かれます。説明書でどれに当たるかを確かめると、イヤホンで弾けるかどうかが判断できます。
| 向き | 流れるもの | 説明書での呼び方の例 | 読んだ説明書での記載 |
|---|---|---|---|
| スマホ → ピアノ | 音声(曲) | Bluetooth Audio/Bluetoothオーディオ | ヤマハP-145BT・P-225、ローランドFP-30X |
| ピアノ ⇄ アプリ | MIDI(どの鍵盤をどの強さで弾いたか) | Bluetooth MIDI | ローランドFP-30X・FP-10 |
| ピアノ → イヤホン | 音声(演奏の音) | ― | 「できる」と書いた機種なし |
MIDIは演奏の情報で、音そのものは入っていません。Bluetooth MIDIでつながっていても、イヤホンに音は届きません。
機種ごとの記載
| 機種 | Bluetoothでスマホの音を鳴らす | ピアノの音をBluetoothで送る |
|---|---|---|
| ヤマハ P-145BT 説明書 | あり。スマホなどの音を本体スピーカーで鳴らすp.12 | できない。Bluetoothヘッドホン・スピーカーは使えないと明記p.12 |
| ヤマハ P-225 説明書 | あり。スマホなどの音を本体スピーカーで鳴らすp.49 | できない。本機からBluetooth機器へ音声は送れないと明記p.49 |
| ローランド FP-30X 説明書 | あり(Bluetooth Audio)。スマホの曲を本体スピーカーで鳴らすp.6 | 記載なし。対応プロファイルは A2DP(オーディオ)と GATT(MIDI)p.6・p.15 |
| ローランド FP-10 説明書 | 記載なし(Bluetoothはアプリとの接続用)p.5 | 記載なしp.5 |
ローランドFP-30Xの仕様に書かれた対応方式は、「A2DP(オーディオ)」と「GATT(MIDI)」です。(ローランド『FP-30X 取扱説明書』 p.15) 説明書のBluetooth Audioの章は、スマホで再生した曲をピアノのスピーカーから鳴らす手順だけです。ピアノの音をBluetoothで外へ送る手順は載っていません。
読んでいない機種については、Bluetoothイヤホンが使えるともいえないとも書けません。お手元の機種では、説明書のBluetoothの章にある注記を探してください。「送信できない」「ヘッドホンは使えない」といった書き方です。
遅れ(遅延)について
鍵盤を押してから音が聞こえるまでの遅れの数値は、読んだ説明書には書かれていません。ヤマハの説明書は、Bluetoothの通信について次のように書いています。Bluetoothは2.4GHz帯を使う。ほかの機器の影響で通信の速さや距離が落ちたり、途切れたりすることがある(ヤマハ『P-225/P-223 Reference Manual』英語版 p.50)。
イヤホンで弾きたいときの道
- 有線のヘッドホン・イヤホンをヘッドホン端子に差す。説明書が前提にしている使い方です。端子の大きさが合わないときの変換は、ヘッドホンが刺さらないときの端子と変換プラグにまとめました。
- ヘッドホン端子に差して使う無線の製品を検討する。ピアノのBluetoothは使わず、端子から出た音を製品側が無線で送る仕組みです。適合や遅れは、その製品のメーカー資料で確かめます。この記事では個別の製品を確かめていません。
アプリとつなぎたい人へ
レッスンアプリや楽譜アプリとつなぐ目的なら、Bluetooth MIDIを使います。音声の接続とは手順が別です。
- ヤマハP-145BT:Smart Pianistなどのアプリは、Bluetoothオーディオ機能では使えない(ヤマハ『P-145BT/P-143BT Owner’s Manual』英語版 p.12)。
- ローランドFP-10:Bluetoothの接続は、スマホのBluetooth画面からではなく、アプリ(Piano Partner 2)の設定画面から行う(ローランド『FP-10 取扱説明書』 p.5)。
- ローランドFP-10:Android 6.0以降では、Androidの位置情報をオンにする(ローランド『FP-10 取扱説明書』 p.5)。
スマホとつながらないときの確認順
スマホの音をピアノで鳴らす(Bluetoothオーディオ)ときの確認順です。
- ピアノのBluetooth機能がオンか。ローランドFP-30Xでは、[Function]ボタンを押しながら鍵盤のA0を押すと、Bluetooth機能がオンになる(ローランド『FP-30X 取扱説明書』 p.8)。
- ペアリングの手順どおりか。
- ローランドFP-30X:[Function]ボタンを5秒以上押し続けてペアリングを始め、スマホのBluetooth画面で「FP-30X Audio」を選ぶ。成功すると[Function]ボタンが青く点灯する(ローランド『FP-30X 取扱説明書』 p.6)。
- ヤマハP-225:[METRONOME]と[RHYTHM]ボタンを同時に3秒以上押してペアリングを始め、点滅している間にスマホの接続一覧から「P-225 AUDIO」を選ぶ(ヤマハ『P-225/P-223 Reference Manual』英語版 p.49)。
- ヤマハP-145BT:[GRAND PIANO/FUNCTION]ボタンを3秒以上押してペアリングを始め、電源ランプが点滅している間(5分以内)にスマホの接続一覧から「P-145BT Audio」を選ぶ(ヤマハ『P-145BT/P-143BT Owner’s Manual』英語版 p.12)。
- 別のスマホがつながっていないか。ヤマハP-225では、同時につなげるBluetooth機器は1台(ペアリングの登録は8台まで)(ヤマハ『P-225/P-223 Reference Manual』英語版 p.49)。
- それでもつながらないとき。ローランドの説明書は、スマホのアプリをすべて終了し、ペアリングを解除してBluetoothを一度オフにしてから、手順を最初からやり直す(ローランド『FP-30X 取扱説明書』 p.8)と案内しています。
次にすること
お手元の機種の説明書で、Bluetoothの章が「オーディオ」か「MIDI」かを確かめてください。スマホの曲をピアノから流す方法は、電子ピアノにスマホの音を流す3つの道で、有線とUSBの場合も含めて整理しています。
説明書の入手先と、問い合わせ先
- ヤマハ『P-145BT/P-143BT Owner’s Manual』(英語・PDF) / 説明書の一覧ページ
- ヤマハ『P-225/P-223 Reference Manual』(英語・PDF) / 説明書の一覧ページ
- ローランド『FP-30X 取扱説明書』(日本語・PDF) / 説明書の一覧ページ
- ローランド『FP-10 取扱説明書』(日本語・PDF) / 説明書の一覧ページ
説明書を読んでも解決しないときの窓口